糖尿病に薬を使わずに闘う人

糖尿病になってしまうと、食事で甘いものが食べらない、インスリン注射を打たなければならないなど、とにかく日常生活の制限が増えてしまって大変ですよね。私の家族に毎日フルーツをたくさん食べるだけでなく甘いものも大好きだった人がいますが、50代後半ごろから血糖値が下がらなくなってきて糖尿病ではないかという診断を受けてしまったそうです。

ところで糖尿病患者として判定されるにはどのような検査結果があるのでしょうか?糖尿病を発症しているかどうかは血液検査によってヘモグロビンA1c値という数値を調べることでわかります。ヘモグロビンA1c値とは赤血球に含まれるヘモグロビンと血中の糖がくっついた状態の赤血球数のことで、赤血球の寿命が約120日であることから一定期間中の血糖値の状態を記録している指標として使われます。ちなみに一般的によく言われている血糖値とは、空腹時に血中に存在する糖の量を測定した空腹時血糖値のことですが、これはその前後の食事や採血の時間によって影響を受けるため、ヘモグロビンA1c値と一緒に見ることでより診断の精度を高めています。

私の家族はこのヘモグロビンA1c値が6.0以上になってしまい、糖尿病の診断を受けてしまいました。ところが甘いものを食べることをあきらめたくないその人は信じられないくらいの努力を始めます。なんとウォーキングを1万歩以上、雨の日も風の日も毎日行うようになったのです。それまで全く運動というものに興味を持っていなかったにもかかわらず。さすがに全く食事制限しないわけにはいかないので、甘いものの量を減らし、お米やパンといった炭水化物の摂取量も控えるようにはなりました。それでも一般的な糖尿病患者よりはずっとたくさんの炭水化物を摂取している状態で生活を続けています。この状態を続けながら定期的に病院に通って血液検査を受けていると、最初の1~2年はヘモグロビンA1c値が徐々に上昇してきて、いよいよインスリン注射も検討しなければ、と言われていたそうです。ところが諦めずに運動を続けているとなんとヘモグロビンA1c値が6.0近くまで下がってきて、そこで安定するようになったのです。

お医者さんより診断を受けてはや5年以上経ちますが、未だにその人はインスリン注射を打つことなく、発症前よりはやや控えめながらご飯も甘いものも普通に食べて生活を続けています。ちゃんと運動することでこれほど病気と闘えるのかという、実例を目の当たりにしてびっくりしました。全ての方におすすめする方法ではないかもしれませんが、ただ薬に頼るだけでなく、運動を取り入れた規則正しい生活が本当に体の自然治癒力を助けるのだと実感させられた例となりました。